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思い出アルバム2009   ▽ 燕岳・大天井岳・槍ヶ岳                特別寄稿/槍ヶ岳登頂記
  
2009.8.1〜4
天気:雨/曇り→晴れ
参加者:4名(MSさんは仕事の都合で残念ながら急きょ欠席)

 顔を合わせるたびに槍槍と言っていたMIYAさんの願い通じて、北アルプス表銀座コースで燕岳、大天井岳から槍ヶ岳を目指す計画が陽の目を見ました。参 加者で下打合せの場を持ち(晩酌セット付き)、登山計画の検討や保険加入など念入りに準備を進めたが、肝心の天気が心配。関東甲信越地方は早くに梅雨明 け発表があったもののイマイチはっきりしない。東海地方は梅雨明けいまだ・・・

アクセスは名古屋〜松本間を高速バス(往復5千円)利用。JR穂高駅から中房温泉までは小雨降るなか待っていたバスに乗り込む登山客が連なっており、バス 料金1700円の4人分とタクシー代7千円がトントンなので迷わずタクシーを利用しました。

登山スタートの8月2日の天候は霧雨、携帯電話で天気予報、レーダー雨量情報を確認し、最終的に燕山荘でその後の行動を判断することとし5時半に有明荘 を出発しました。その旨を名古屋のNASさんと緊急連絡員のMSさんにメール送信。途中、名古屋のNASさんからのメール返信で最新の気象情報が入り心強 かったです。燕山荘に到着して、大天井ヒュッテまでの稜線歩きは風もなく問題ないことを確認して行動を継続しました。
翌3日(東海地方も梅雨明け発表された日)は好天に恵まれ、早起きして大天井ヒュッテ主人お奨めの牛首展望台からの360度のパノラマを満喫し、槍ヶ岳 に見つめられながら快適な稜線漫歩を楽しみました。とはいえ、東鎌尾根に入ると梯子や鎖が続き、緊張を強いられっぱなし。そして槍ヶ岳山荘に近づくにつれ てガスが湧いて、山頂では殆どガスの中でした。

なお、今回の山行きにあたり屋久島でお会いしたKさんに、山小屋の最新情報や先月のトムラウシの事故と同様の2002年7月の同山での遭難事故の事例等を 検証した「気象遭難」を紹介していただき、緊張感を持って楽しい山旅をすることができたことを感謝申し上げます。
  
【8月1日】名古屋10:00高速バス→松本バスターミナル13:14、JR松本14:09(大糸線)→穂高駅14:33着。
【8月2日】中房温泉有明荘5:35〜登山口5:50〜合戦小屋8:45〜燕山荘10:15〜燕岳10:45〜燕山荘(昼食)12:15〜大天荘経由常念 岳への分岐14:43〜大天井ヒュッテ15:35
【8月3日】大天井ヒュッテ4:30〜牛首展望台4:45(御来光、展望)5:20〜大天井ヒュッテ5:35(朝食)6:00〜ヒュッテ西岳8:45〜水 俣乗越10:15〜ヒュッテ大槍12:40〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳往復
【8月4日】槍ヶ岳山荘6:00〜播隆窟6:50〜槍沢ロッジ9:20〜横尾11:05(昼食)〜徳沢園12:40〜上高地14:50
上高地16:00発バス→新島々17:05/松本電鉄17:24発→松本17:53/松本バスターミナル19:10→名鉄バスセンター22:24
  
       
合戦小屋の名物・スイカは3時間急坂を歩いた疲れを忘れさせ、生き返ります!一切れ800円を二人分に切り分けてもらいました。 燕山荘はガスに煙って要塞の雰囲気、ここで昼食をとる。山菜うどん、カツカレー、チーズケーキセットなどメニューが豊富です。
    
燕山荘から燕岳は30分、小屋に荷物を置いて往復。  これが自然の造形!どこかの公園にあったような・・・鬼ヶ島だったかもしれない。 
    
ほぼ一日中ガスと小雨で風は無かったが、レインウェアの下は汗でぐっしょり。  

     
   
牛首展望台(大天井ヒュッテから直登15分)からの西方面のパノラマ




     
牛首展望台は大天井ヒュッテ主人お奨めの穴場で、ヒュッテから直登15分。前日の雨が嘘のように晴れ渡り展望を満喫しました。  北には立山連峰と剱岳から針ノ木岳などの山並みが高瀬ダムの向こうに聳える。
     
槍に見つめられながらの稜線歩きは快適です  
     
ニッコウキスゲが急斜面に群生  東鎌尾根の水俣乗越を過ぎた難所、このあたりは10年前の地震で登山道が寸断し、ルートが以前とは変わっているそうです。くわばらく わばら・・・ 
    
槍ヶ岳が近づくにつれ、ガスってきました。気は急くとも足は進まず、槍ヶ岳山荘に到着したときには、一面のガス・・・  山頂への最後の梯子はほぼ90度、行きは好い好い帰りは怖い!下りるとき身体を外に向きを変える際に足がすくむ 
   
狭い山頂は満席で記念撮影は順番待ち!しかし、この中にNHKの取材陣が10人近くも占拠。オイオイ・・翌日の取材が「おはよう何と か」で全国放送されました。  ブロッケン現象が現われ、小屋の前やテントサイトの横でポーズをとったりツーショットで、それぞれに楽しんでいました。
     
山頂に針のように見えるのが、ご来光を楽しむため、暗いうちから登った命知らずの人たち。 テントサイトから見る雄大な笠ヶ岳 
      
取材陣の方に撮影して頂きました。ありがとうございました。  ハクサンイチゲ 
     
槍沢の下りは所々残雪があるもののアイゼンは必要なし。   
    
5月17日に赤沢山が崩壊し槍沢登山道が埋まったところ。一刻も早く通過したかったが、かなり広範囲で10分近くも要しました。  槍ヶ岳をあとにして9時間、上高地へは、ほうほうの態で辿り着きました 
 

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