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思い出アルバム2012       
         
2932m                                                   
▽ 白馬岳 / 栂池自然園〜白馬大池〜大雪渓

2012年7月28日(土)〜30日(月)
参加者:5名

SAMさんが何度でも訪れたいとお薦めの雪倉岳〜朝日岳を一度は行ってみようと計画しま したが、結果的に白馬岳登頂〜大雪渓コースに変更しました。
理由は、@今年は残雪が消えるのが遅く朝日岳水平道が通行止めが続いていた(8月10日 に解除)、A雪倉岳手前の鉢ケ岳も4箇所の残雪部をアイゼンを脱着して越えなければならない、Bエスケープルートとなる小川温泉への下山コースがその先の 林道の災 害復旧工事で今シーズン通行止め、C朝日小屋までコースタイム10〜12時間に対し、当日の天気予報が午後は天気が不安定で雷雨のおそれあり、だった。

三国境から状況により雪倉岳をピストンしようと、白馬大池山荘を4時半(実際は4:45)にスタートしましたが、空は曇りがち、目指す雪倉、朝日岳方面も ガスに覆われており、コマクサなどの咲く三国境付近をしばらく散策したあと、潔く白馬岳直登へ足を向けました。
帰路とした大雪渓も参加者全員初めてで、花と岩と雪渓の魅力あふれるコースをゆったりウォーキング、猛暑の下界をよそに天然クーラーの中に身を置き、夏山 をしっかり楽しみました。

白馬山荘に11時過ぎに到着後、予約してあった朝日小屋に念のため(山では計画変更は付き物なので、わざわざ必要ないとの認識)キャンセルのTELを入れ たところ、女性のご主人に厳しく問い詰められ(非常に残念がられ)ました。
「どうして来られないのですか」「(上述の理由=言い訳を話す)」「昨日も110人もこられたんですよ」「高齢者グループなものですから」「声が若いじゃ ないですか」「60過ぎです」「60過ぎは若い方です」(苦笑)「朝TELを入れて欲しかったです」「すみませんm(__)m」「わかりました」

朝日小屋は
新鮮素材を使った天ぷらなど山小屋の食 事とは思えない美味しい料理で、女将とともに山仲間では評判で、できるものなら訪れてみたかったのですが、次回リベンジはありえるでしょうか?

<マップ> 

   
<画像をクリックすると、拡大します。>

<第1日目>11:35ロープウェイ自然園→14:00天狗原→15:45乗鞍岳→16:30白馬山荘
青 紫色をしたオオシラビソの球果(松ボックリならぬオオシラビソぼっくり)は枝の上部に付くのが特徴で下からでは見れない、今年は当たり年であるとロープ ウェ イでガイドされまし た。
ワタスゲの白い穂が散りばめられた天狗原の湿原を快調に行く。
乗鞍岳のな だらかな山上部に、岩とハイマツの陰からライチョウが顔を見せる。
乗鞍岳山上 部はゴロゴロした火山岩で覆われている。
第1日目の 宿が佇む白馬大池は標高2437mにある山上湖で乗鞍岳の火山活動による溶岩で堰止められてできたそうです。
今日はゴン ドラとロープウェイを使いらくらくウォーキングでした。山荘に着くとガスも晴れてきて気分も爽快、乾杯!
山荘前のお花畑には残雪が消えると真っ先に 咲くというピンク色のハクサンコザクラが今を盛りと咲いていました。
ハクサンコザクラと白色のハクサンイチゲが午後の陽光にきらめ いていました。手前の葉はイワイチョウの大群生。黄葉するとイチョウの葉っぱそっくりになるという。

<第2日目>4:45白馬大池山荘→7:10小蓮華山→8:10三国境9:30→10:25白馬岳山頂10:35→11:05白馬山荘
4:45白 馬大池山荘をスタート、雷鳥坂を登り振り返る。 山上湖であることがよくわかる。
小蓮華山の 北斜面にも残雪が目立つ。
小蓮華山手前のお花畑にはハクサンイチゲや シナノキンバイが白馬三山を背に咲き誇っていました。
三国境付近は稜線が2本並行する二重山稜と いう地形が見られる。夏になっても残る雪田の周辺で起こる浸食作用などによってできたと考えられているそうです。
三国境手前の鞍部付近から来た道を振り返 る。奥は小蓮華山方面。
三国境から正面に幻の雪倉岳。
咲き残っていたウルップソウ
コマクサや タカネツメクサなどが咲く岩礫地にイワヒバリが岩を飛び移りながら、さえずっていました。
10:25 白馬岳山頂、ガスっていて展望は効かなかった。頂上直下には日本最初の山小屋(白馬山荘の前身)を開設した松沢貞逸のレリーフが建っている
山頂の絶壁 の岩の割れ目にイワオウギなどの高山植物が群生しているのには驚かされる。
山荘の裏手 を東に少し登ると、白馬岳東面の切れ落ちている迫力ある姿が望める。右手奥 は小蓮華山。

<第3日目>7:10白馬山荘→11:00白馬尻→15:45乗鞍岳→12:25猿倉荘
早朝の杓子岳と鑓ヶ岳
白馬山荘のレストランでゆっくり朝のコーヒーを味わってから、別れを告 げ大雪渓への道に進む。
こ の写真に写っている村営頂上宿舎前の茶色の小山は岩の露頭で、泥岩層のなかに海で堆積してできたチャートや石灰岩、マントルの破片である蛇紋岩が混在して いる。遥か南海から海洋プレートに乗って移動してきた岩が海溝に集まりマントルを構成する岩と一緒になって今ここにある。現物を見てません!(奥の山並み は剱岳、立山連峰)
杓子岳は切妻型の屋根を連想させる山容。崩 壊著しく大雪渓に落石を供給している。、
この岩は羊背岩と呼ばれる氷河地形の一つ で、氷河の浸食によって基盤岩が上流側で丸みを帯びた滑らかな表面をなし、下流側はブロック状に剥ぎ取られゴツゴツした面になったという。
色とりどりの花々が咲くお花畑は見事に尽き る。
葱平から、これから下る大雪渓を見下ろす。
雪渓上の岩石は両側の山からの落石で、大雪 渓を下山に使う場合は後ろから襲われることになるので注意が必要である!

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