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思い出アルバム2010              3106m      3110m         
    ▽ 北アルプス/北穂高岳〜涸沢岳  

  

2010.9.18〜20 天 気:晴れ/曇り/雨

参加者:2人 
 
三連休を利用して穂高連峰縦走に挑戦しました。
涸沢のキャンプ場は色とりどりのテントが満開で、山小屋も超満員でした。涸沢小屋へ着いた時には「今日は布団一枚に3人」と宣告されたのですが、キャンセ ルもあったようで結果的には1枚に2人で快適に寝ることができました
涸沢の紅葉ショーは開演前で、赤や黄に色づくナナカマドやダケカンバの葉も未だ緑の夏色のままでした。それでもカールの砂地に生えるオンタデなどの草本が 黄色く秋色に染めていました。
第2日目の縦走ルートは日本アルプスでも屈指の難コースで、長い鎖や梯子、浮石の多い岩場、すっぱりと深い谷へ切れ落ちるスリリングなコースでしたが、何 とか無事に走破することができました。
3日目は朝から雨のち曇りのぐずついた天気で、縦走路後半の奥穂高岳〜前穂高岳を断念し、安全第一でザイテングラードで涸沢経由上高地へ下りました。
帰りには穂高神社奥宮である明神池へ立ち寄り、無事に楽しく登山できたことを感謝しました。

<コースタイム>
第1日目:
5:30JR稲沢→一宮IC→平湯温泉アカンダナP→9:50 上高地〜13:15横尾〜14:15本谷橋14:40〜16:45涸沢小屋
第2日目:
6:35涸沢小屋〜10:10北穂山頂〜11:00北穂分岐〜13:30最低鞍部〜14:30涸沢岳〜15:05穂高岳山荘
第3日目:
7:10穂高岳山荘〜9:35涸沢小屋〜11:00本谷橋〜11:00横尾〜15:00明神池15:30〜16:30上高 地
      
 
上高地から休憩を挟んで7時間、やっと今日の宿・涸沢に到着です。(涸沢小屋はテントサイトの奥) 小屋のテラスでは、初秋の空気に浸ってビールで乾杯したり、景色を楽しんだり、山談義に興ずる人で活気に溢れていました。
前穂高北尾根の上には月がさして、明日の天気はまずまずのようです。 翌朝は雲ひとつない青空。
色とりどりのテントで満開のキャンプ場の向こうは、もう一軒の山小屋・涸沢ヒュッテ。 ナナカマドは赤い実をつけ、葉っぱはまだ緑色のまま。真っ赤に燃えるのをこの眼で見てみたいものです。
北穂への道は、テントサイトから涸沢小屋横を通って、グイグイと登っていく。
(画像をクリックすると拡大)
右上から左下に伸びる細い岩稜はザイテングラード、氷河の削りこみにも耐えた硬い岩。中ほどのくびれた所に手前から登山道が連なり、 翌日この道を下る。
(画像をクリックすると拡大)
ガレ場で一休み。バテる前に、こまめな水分と栄養補給が大切です。  北穂南稜をジグザグに登って高度を上げ、主稜線を目指します。
北穂分岐にリュックをデポしておいて、山頂を往復しました。背中にリュックがないとこんなにも楽か!  涸沢小屋から3時間半かけて山頂に到着です!
山頂から西には雄大な笠ヶ岳 北穂高小屋のテラスから北方。槍ヶ岳を正面に、左には水晶岳、鷲羽岳、薬師岳・・、右には針ノ木岳、白馬岳、鹿島槍・・・雄大なパノ ラマを欲しいまま!
(画像をクリックすると拡大)
前穂高の北尾根の美しいライン、手前は北穂の南稜テラスと呼ばれる平場で、テントサイトにもなっています。
(画像をクリックすると拡大)
中央の奥穂高岳から左手へ吊尾根を介して前穂高、右奥にはロバの耳、ジャンダルムの鋭鋒、右手前は涸沢岳。
(画像をクリックすると拡大)
涸沢岳へと続く縦走路。  
岩登りで有吊な滝谷ドーム、縦走路はいったん下ってドームの左肩へと登って涸沢側を回りこんでいく。  岩場に紅葉しているミヤマダイコンソウ。 
   
縦走路の右手は滝谷がすっぱりと切れ落ち、緊張する。  鳥になりたい! 
   
最低コル(鞍部)、ここから涸沢岳への登りが始まる。  鎖、梯子で渋滞中、槍ヶ岳を振り返る。 
 
涸沢岳への登りは浮石も多く、落石を起こさないよう細心の注意を要します。緊張からか、唇や喉がカラカラ。  北穂高岳の南・北峰から大キレット、南岳、槍ヶ岳へと連なる稜線。(画像をクリックすると拡大)  
   
  やっと涸沢岳山頂へ到着し、ホッ! 
   
穂高岳山荘が建つ白出のコルを挟んで、涸沢岳と対峙する奥穂高岳、その奥はロバの耳、ジャンダルム。
(画像をクリックすると拡大)  
3000mの鞍部にへばりつくように建つ穂高岳山荘とテント 
   
第3日目の明け方はザーザー降りの雨、出発する頃には小降りになっていましたが、予定のコースを変更して安定したザイテングラードか ら下山することにしました。  果敢に奥穂高を目指す人たち。 
   
ザイテングラードの下りも結構急です!  向こうに見えるのは常念岳の端整な姿。 
   
オンタデなどの草が涸沢カールを黄色く彩っていました。  初めて立ち寄った穂高神社奥宮の明神池は静寂そのものでした。 

      
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