北アルプス/薬師岳

今年は夏が無かったかと思ったら、9月 に入って猛暑つづき、それでも夕方になると秋の気配。
夏山らしい夏山に巡りあえた人は少なかったのではないでしょうか。
 
 私も6月の天生湿原・籾糠山以来の山歩会が、8月末の薬師岳でした。
山小屋は同じ境遇の人々で、超満員。 我々は玄関横の売店スペースに押し込められました。
それでも、玄関にベニヤ板張り、発電機室等の間に比べれば、個室でVIP待遇だったかもしれません。
 
しかし、登山道周辺の植生荒廃は、かなりのものです。
植生保護のための草の種付け、木道や石道の設置工事が大々的に行われていました。
 登山は自然を愛する、自然に優しいスポーツというのは、思い上がりかもしれません。

立 山駅前の民宿で前泊、
6時の有峰林道開門を待って、30分余で登山口、
7時に歩き始めて1時間半ほどで快調に1870mの三角点。
右 手に北ノ俣岳のなだらかな稜線が印象的、
雲には秋の気配が感じられます。
太 郎兵衛平への道は工事中、
登山者規制のための石道設置の両側には、
植生保護のため草の種付け、
ネット張りと涙ぐましい努力中でした。
左 手には、目指す薬師岳の
山塊がゆったり横たわっています。
11 時15分頃、太郎平小屋に到着、
ぐるっと360度のパンラマの中で昼食をとり、
たっぷり1時間大休止。
薬 師平のテント場、薬師平を経て、
今日の宿・薬師岳山荘にたどり着いたのは14時40分。
これで足を休められると思いきや、
宿の人に「明日は曇りのようだから
今から山頂をやっておいた方が良い」
と言われて皆その気になる。
私 はバテていたので迷ったが、
600円をはたいてフルーツ三つ豆を補給して、
皆に付いて何とか山頂を極めることが出来ました。
山 頂の東側は明るい薬師岳カールの向こうに
雲ノ平、水晶岳(黒岳)などの
大パノラマに飽きることがありませんでした。
す ぐ北にそびえる北薬師岳はなかなかに立派な姿。
何とオジサン二人組が五色が原から縦走して、
あれを越えてやってきました。
時 のたつのも忘れ5時まで山頂で過ごし下山、
避難用石室から西には
雲の流れる下に有峰湖が輝いていました。
夕 食の待つ山荘へひた下りる。
食事は何回かに分けて9時半過ぎまで、
我々は早い方でしたが、
食事が終わっても横になるスペースがなく、
布団が敷けた途端に夢の中、
個室雰囲気の売店スペースでラッキーでした。
翌 日は朝食を断わり、5時20分に小屋を発ち。
薬師峠のテント場近くの水場で
快適に食事タイムをとりました。

 

赤 屋根の太郎平小屋へ続く木道。
歩きやすくて雰囲気があると思ってはいけない。
朝 の光にチングルマとアキノキリンソウが綺麗でした。
あとは下るだけ、太郎平では
ノンビリと時間を過ごしました(7時半〜8時半)。

OZ

な かなか辛い下りでしたが、
11時前には折立の登山口に戻ってきました。
あとは麓の温泉で汗を流し
気持ちよく家路につくことが出来ました。

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