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思い出アルバム2011                             
1889 m
▽ 南信州 / 鬼面山
   
2011.9.18(日)
参加者:6人 
歩行時間: 3時間55分

紀伊半島に大きな爪痕を残した台風12号に続いて、動きの遅いノロノロ台風15号の影響が心配 されたが、前日までに雨も上がってくれた。久々の青空に、はやる気持ちを抑えてJR春日井駅から4人がNS 車 で出発、恵那峡SAでUN御夫婦と合流。
南アルプスの西に並行して延びる伊那山地、その最高峰が鬼面山。すぐ東には大断層・中央構造線が走る。登山の前には、 その真上に建つ中央構造線博物館に立ち寄り、登山後には中央構造線そのもの(安 康露頭)を目に してきました!
中央構造線は日本列島がまだアジア大陸の一部だった頃にできた断層。
また、この地域は今日本で最も急速に隆起しているところなんだそうです。国土地理院の水準測量データから求めた100年間の地殻変動によると40cm隆起 しており、これは
ヒマラヤに匹敵するような世界でもまれ に見る速さの上昇速度だそうです。100万年経つと4000m高くなる。へーっ!

期待した山頂からの展望は雲が多く、大展望とはいきませんでしたが、7月に登るはずだった南アルプスの荒川岳などが顔を見せてくれました。

<コースタイム>
地蔵峠登山口10:50→樹間の展望台11:35→
13:00鬼面山頂上14:05→樹間の 展望地15:10→15:50地蔵峠登山口
      

中央構造線の真上に立つ「中央構造線博物館」に立ち寄り、トイレを借用!いつかジックリ見学したいと思っているのですが・・・
博物館奥は昭和36年6月の豪雨で山体が崩壊した大西山。
前庭には大鹿村の流域で集めた石を展示しています。日本列島の骨組みをつくっている岩石で、中央構造線を模したブロックを基準に配置 されており、この地域一帯の地質と石の特徴を学べます。
登山口を300m程行き過ぎたスペースに駐車して、いざスタート!
登山道に入るとすぐ、お地蔵さんが祀られている祠があり、安全祈願をして登り始めました。
ガイドブックには”樹間の展望台”と記されているが現地にはそれらしい標識はなく、南方向にやや展望が開けた所を少し登った樹陰に 貴ノ峰の標識があった。

標高100m毎に山頂までの距離を示す黄色い案内標識が立っていて目安となるが、味気ない。

 
山頂には櫓が組まれ、ここからの展望は良いとのことだが、東方の南アルプス方面を除いて雲が多かった。  西方の中央アルプスは雲に隠れて望めない。 
 
雲が切れて、荒川岳が頭を出してくれました。
山頂で1時間以上、のんびり食事や展望を楽しみました。
 
途中、標高1550m付近の鞍部には立派なブナ林が発達しています。
ガイドブックにいう”樹間の展望台”から中央構造線の谷を南方にたどれば、6月に登った青崩峠から熊伏山(中央右奥のどっし りとした山) 
落ち葉に隠れた木の根で、滑りやすいので小股で注意して歩くが、何度も足をとられました。
崩落気味のザレた斜面をトラバースして下る。登りに比べてよほど注意を要する。ロープが1本張ってあるが、左の急な崖への注意喚起の ためで、これに頼ってはいけない。


中央構造線が河川沿いに露出している安康露頭に立ち寄ってみました。ここを左手に降りてすぐです。
ここが中央構造線!
左の茶色の地層と右の暗緑色の地層の間が中央構造線!左側の2列の黒い縦縞は断層活動の際に破砕された部分(次の写真の解説板によ る) 鬼面山は左側の地層(花崗岩)に該当する。 写真をクリックすると拡大します。↑

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